少し前「ミタライ 探偵御手洗潔の事件記録」の3巻を読みました。
この漫画は、推理作家 島田荘司の描く名探偵・御手洗潔(みたらいきよし)シリーズの短編小説を漫画化した作品です。
漫画版では携帯電話やインターネットなどが登場したりと現代が舞台のお話に変更されていますね。
整合性は大丈夫かな?と心配になるけれど問題なく読めます。
そうそう、1巻収録の「糸ノコとジグザグ」の原作では、「御手洗潔」という名前は登場しないものの、ああっこれは「御手洗潔」だ…!と、ファンがニヤッと出来る構成となっているのですね。
漫画版では、最後に「御手洗潔」の名前が登場するというニクい構成となっていましたよ。
そこらへんのアレンジがとても上手いですね。
3巻収録の「疾走する死者」のオチが大好きで楽しみにしていたのですが、タックこと隈能美堂巧がいないことになっていました。
島田荘司の作品には、別作品のキャラクターが御手洗潔シリーズに登場することもあるのですね。
タックもそんなキャラクターの一人で、「疾走する死者」の原作ではこのお話の語り手として登場していたのですよ(普段の語り手は助手の石岡君が担当)。
あと、御手洗潔が昔にジャズのレコードを1枚出したけれど、時代が早すぎたのか、全く評価されなかったというエピソードもゴッソリと削られていました。
原作を読んだとき、さすがにそのエピソードはやり過ぎではと思っていたけれど、作者の島田荘司自身も20代の頃に1枚だけレコードを出しているのですよね。
以前、その音源を聴いたことがあるのですが、とにかく熱かった!
「ロンリー、ロンリー、ロンリメ〜ン」は、今でもたま〜に口ずさんでしまいます。
そうそう、20代の頃の島田荘司はイラストのお仕事もしていたそうで、その経験からなのか、初期の石岡君の職業はイラストレーターでしたね。
この漫画を原作にした1時間ものでテレビドラマ化。その後に長編作品の映画化という夢も見てしまうけれど、変人の探偵的な人物の登場するドラマもちょこちょこと見かけるので、今さら御手洗潔にインパクトはないですかね。
とにかくとても面白い3巻でした。