「日本SF大学校」というコンセプトのもと、星新一や小松左京、筒井康隆、真鍋博、手塚治虫の生原稿や創作メモをはじめ、ウルトラマンやゴジラなどの特撮ものの資料まで展示されています。
日本SFの歴史をおさらい出来る内容となっているのですが、展示されている星新一の原稿の字体が、本番原稿だとマス目いっぱいに書かれて読みやすいのに、下書き原稿では文字が小さく読みづらい感じだったりするのですね。
SFの歴史も魅力的だけれど、そういった作品の制作途中の一端を垣間見ることが出来て非常に楽しかったです。
あと、面白かったのが「日本SFサッカークラブ」。
ちゃんと「日本SF作家ークラブ」に書き直してもらえば良かったのに…と思いつつ、そこらへんも楽しんでいたのでしょうね。
出口付近にゴジラやウルトラマン、アトムといった大きな人形が展示されていて、その中心に置かれているのが岡本太郎の太陽の塔。
太陽の塔ってモンスター的な魅力があるけれど、実際に並んでいる姿を見ても違和感がまったくないですね。
ミュージアムショップにはSFの本やアトム、ウルトラマンなどのグッズが売られていて、悩んだ末に購入したのがSFとは関係のない筒井康隆の「創作の極意と掟」。
早速、少しだけ読んでみたけれど、僕のように小説を書かない人でも楽しく読めそうです。
「表題」についての章では、本のタイトルに困ったときはテーマや内容に関係のなく付けるのもひとつの方法と書かれていました。
そういえば、たま〜に、この小説は内容とまったく関係のないタイトルなのでは…と困惑しつつ、とっても良いタイトルってありますものね。