いつの間にかAdobeがiOS用のアプリを沢山出していますね。
久しぶりにApp Store見てみたところ、なんと「Adobe Illustrator Draw」というアプリがありました。
おおっ「Adobe Illustrator」がiOSで使える!
ちょっとした小物イラストをiOS上で描いて、そのデータをMac上の「Adobe Illustrator」に持って来られたりしたら面白そうですよね。
早速インストールしてみたところ、残念なことにペンを使って描くタイプのアプリでした…!(開発中止となった「Adobe Ideas」の後継アプリですね)
こうなると、なんだか無性にiOSなどのモバイル端末にて、ベジェ曲線の絵が描きたくなってくる!
そもそも、ベジェ曲線を使えるアプリってあるのか…?と思いつつ検索してみたところ、iPhoneやiPod Touchでも使えるアプリでは「miniDraw 2 」と「iDesign」というアプリがありました(iPad専用では「Inkpad」や「iDraw」といったアプリもありますね)。
小さい端末で描きたいということで「miniDraw 2 」と「iDesign」のどちらにしようか悩みつつ、日本語化されている「iDesign」を購入(お値段960円)。
https://itunes.apple.com/jp/app/idesign/id342790226?mt=8
早速インストールしてイラストを描いてみました。
もっと遅い動作になると思っていたけれどサクサク動きますね。
ツールの種類も豊富で、コピーペースト、やり直し、元に戻す、グループ化、レイヤーなどはもちろんのこと、線の終点の種類や線のコーナー、グリッド、スナップも使えます。
ただ、ツール類がゴチャゴチャっとしているので、お目当てのツールを選ぶのがとても大変(画面の大きさを考えると仕方がないけれど)。
マウスを使って大きな画面で描くほうが100倍ラクだっ!と思いつつ、指でベジェ曲線を扱うのはとても楽しいですね。
そうそう、非常に便利な機能が画面左下にあるオブジェクトやアンカーポイントの移動キー。
「Adobe Illustrator」でも個人的によく使う機能なのですが、オブジェクトやアンカーポイントを指で移動するよりも細かな移動が出来ます。
この機能の存在を知ってから作業がかなりラクになりました。
というわけ「iDesign」を使って描いたのが↑のイラスト。
ツールを探しつつ描いたので「Adobe Illustrator」で描くより何倍も時間が掛かりましたヨ。
残念なところは、アンカーポイントにハンドルを出さなくするのが微妙に大変。
ツールで簡単に出来れば良いのだけれど、スナップを有効にした後にハンドルをアンカーポイントに合わせるという方法でやりました。
あと、グループ化したオブジェクトの拡大縮小時、縦横の比率を固定出来ないのですね。
一つのオブジェクトならば設定で出来るのに何故…?
こちらもスナップ機能を使えば出来そうだけれど、頭の大きさだけを少しだけ修正したい時などは非常に不便だな。
などと不満も書きつつ、素晴らしいことに「Adobe Illustrator」で開くことの出来るSVG形式に書き出して、「iCloud」や「メールに添付」にて制作したデータをMacに持って来られます(その他、JPGやPNG、PDFなどでも書き出し可能)。
書き出したSVG形式のデータを「Adobe Illustrator」で開いてみたところ、線幅や線の終点の種類や線のコーナーなども「iDesign」の設定のまま、ちゃんと開けますね(レイヤーは1つになってしまうけれど)。
ただよく調べてみると、クローズパスだったオブジェクト全てが、1個所だけ2つのアンカーポイントが重なった状態になってる…!
修正の際などは、重なった2つのアンカーポイントをダイレクト選択ツールで選択、コマンドJにて連結する必要があるけれど、その他は大丈夫のようです。
ちょっとした小物イラストを「iDesign」上で描いて、最終的に「Adobe Illustrator」で作業といった使い方は問題なく出来るかな?