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学研教育出版「なぜ? どうして? 算数のお話」

以前にブルース・ウィリス主演のアクション映画「ダイ・ハード3」を観ました。

 

「ダイ・ハード」といえば、クリスマスに閉鎖空間にて事件に巻き込まれてしまう少々気の毒な主人公といったお約束がありましたが、3作目では夏のニューヨーク全体が舞台というお約束を破る映画となっています。

 

時期がクリスマスでも場所が閉鎖空間でもなかったことにガッカリだけれど、オープニングで「Summer in the City」というThe Lovin’ Spoonfulの楽曲が流れるのですよ。

音楽でこの映画の舞台を紹介してしまうところが素敵ですね。

 

お話自体は、いつものように事件に巻き込まれたブルース・ウィリス演じるマクレーン刑事が、犯人から無理難題を要求されて街中を走り回るという展開なのですが、その中にこのような要求がありました。

 

「3ガロンと5ガロンの容器を使い、4ガロン分ぴったりの水をつくれ。さもなければ爆弾が爆発する」
そのシーン自体、すぐに解答を出して次の展開に行ってしまうのですが、んん?どういうことだ?と、しばらく考えてしまいました(頭の中で考えてもごちゃごちゃっとしてしまうので、最終的には紙に描いて解りましたよ)。

 

答えは、3ガロンの容器に3ガロン分の水を入れて、5ガロンの容器に2回移す。

その結果、3ガロンの容器には1ガロン分の水があまっているので、それを空にした5ガロンの容器に移す。

最後に3ガロンの容器に3ガロン分の水を入れて、1ガロン分の水が入っている5ガロンの容器に移す。

これで、5ガロンの容器に4ガロンの水が入っていることになります。

今書いていても頭がごちゃごちゃとしてしまうけれど、解ったときは映画の内容そっちのけで嬉しくなりましたよ。

 

というわけで、強引に数字のお話をしたところから、ちょこっと宣伝。

 

学研教育出版さま発行の「なぜ? どうして? 算数のお話」という、算数や数学にまつわる読んで楽しいエピソードを紹介する子供の本のイラストカットを描きました。

 

私が担当したのは「人の一生の時間は長いの?短いの?」、「たし算をすばやく計算する方法はないの?」、「何万人もの人出をどうして数えられるの?」、「お風呂で大発見した偉大な数学者アルキメデス」、「新分野を開いた最大の数学者の一人ガウス」のお話です。

 

どのお話も素敵でイラストを描くのが楽しかったけれど、特にアルキメデスさんやガウスさんといった有名人を描くのがとっても楽しかったな。

 

子供向けの本ですが、私が担当した以外のどのイラストも素敵で、大人が読んでも面白い話ばかりですので是非本屋さんで見て下さいね。

個人的には体重計のない時代にゾウの体重を量るお話やマンホールが何故丸いのか?といったお話がとっても好きです。

 

↓なぜ? どうして? 算数のお話
http://hon.gakken.jp/book/1020370000