週末は台風が来たりと大変でしたね。
涼しくもなりましたが、季節の変わるこの時期、毎年鼻の調子が悪くなるので少々嫌になります。
というわけで、最近観た映画。
■鍵泥棒のメソッド
「アフタースクール」を作られた内田けんじ監督の映画。
毎回、監督自身が脚本も手掛けていますが、この方の脚本は、結末の想像が出来ない込み入った展開が魅力的ですよね。
今回の映画は、売れない役者(堺雅人)と殺し屋(香川照之)が、とある事件を境に入れ替わり、そこにすぐに結婚したいと思っている雑誌編集者(広末涼子)が絡んでくるといった、これまた、どのような着地になるのか想像出来ない内容となっています。
悪い人がちょこっと間抜けだったり、登場人物を救って終わる感じがとても良いですね。
「アフタースクール」のラストシーンにて、田畑智子と堺雅人のやり取りには笑いつつ、なんだかホッとさせられましたが、今回のラストも非常にホッとさせられましたよ。
■アウトレイジ ビヨンド
北野武監督「アウトレイジ」の続編。
暴力団同士の抗争を描きつつ、基本的に「バカヤロー、コノヤロー」といった乱暴な言葉の飛び交う映画ですね。
一作目は椎名桔平がとても魅力的で、とにかく笑っている顔が恐いんですよ(残念なことに椎名桔平は一作目で退場)。
二作目でも沢山の魅力的な悪い人が出てくるけれど、個人的には一作目のほうが好きですかね(カジノシーンが面白かったし、北野武の映画特有の、あの終わっていく感じがとても良いんですよね)。
北野武映画=久石譲の音楽のイメージが強いけれど、「座頭市」で音楽を担当した鈴木慶一が「アウトレイジ」二作品でも担当しています。一作目同様に、乾いた感じのする音楽がとても良いですね。
ムーンライダーズのイメージが強いので、このようなサントラを作ることに驚きましたよ。
■悪の教典
どのような内容なのか知らずに観ました。
映画を観るまで、松たか子主演「告白」の過激版だと勝手に思っていたのだけれど、驚いたことに、伊藤英明演じるサイコパス先生、自身のクラスの生徒相手に残虐非道の大暴れ!といったホラーな内容だった…!
文化祭前の派手に飾られた学校での惨劇は非常に恐ろしかったな。
残酷な描写が満載で嫌になりますが、惨劇の途中、ハスミン先生が倒れた宇宙飛行士のオブジェをわざわざ直す何気ないシーンに一番ゾッとしましたよ。
あと、「東大? To Die?」のシーンが非常に馬鹿馬鹿しくて笑ってしまったな。
しばらくの間、伊藤英明がどんなに良い人役で出演していても、この人物には裏があるんじゃないかと疑って観てしまいそうですヨ。
■カラスの親指
詐欺師を題材とした映画。
阿部寛演じるベテラン詐欺師タケと村上ショージ演じるその相棒テツは、ひょんなことから、やひろ、まひろの姉妹、姉やひろの彼氏の貫太郎の5人(と猫)での共同生活を送ることになるというお話。
妹のまひろ役として「あまちゃん」ブレイク前の能年玲奈も出演していましたね。
至るところに伏線が張られていて、詐欺師を題材にした映画らしく、最後まで騙されてしまいました。
ホールトマトのシーンは少々無理があるだろう…と思いつつも、大丈夫だったんだ!と非常にホッとしましたヨ。
個人的に、誕生日が同じということで、勝手に親近感もある村上ショージの飄々とした演技がとても良かったな。