誰もが出るであろうと思っていた「Nirvana」3枚目のアルバム「In Utero」の20周年盤が発売されましたね。
カート・コバーンの生前最後のアルバムでもあるのですが、売れに売れまくった前作「Nevermind」から作風をガラッと変えて、インディーズよりのアルバムとなっています。
2年ほど前に発売された「Nevermind」20周年盤と同じく、ライブ映像などを含む「Super Deluxe Edition」も発売されているけれど、どうせ今回もライブDVDは別売りするだろうということで2枚組の「Deluxe Edition」のほうを購入。
1枚目のディスクには、リマスター音源、シングルB面音源、ミックス違い音源、2枚目のディスクには、リミックス音源、デモ音源、未発表音源が収録されています。
個人的に楽しみにしていたのが、リリース当時不採用となった「Heart Shaped Box」と「All Apologies」のスティーヴ・アルビニ・ミックス音源なのですが、2曲ともヴォーカルが小さくドラムがややうるさいといった印象。
アルバム収録の音源と比べ、ザラザラとした恰好良さもあるけれど、2曲ともスコット・リットにミックスをやり直してもらって正解だったんじゃないですかね。
「Pennyroyal Tea」がヨーロッパでシングル化された際(残念なことにカート・コバーンが亡くなったことで発売直後に回収。ジャケットが素敵!)に、「Pennyroyal Tea」もスコット・リットによってミックスされていましたが(今回のアルバムにも収録されています)、個人的に、スコット・リットが「Dumb」をミックスしたのなら、どのような音になるのか聴いてみたかったな。
あと、「Sappy」はあらためて良い曲ですね。
「In Utero」には少々似合わない曲だけれど、非常に勿体無い扱われ方だなぁ。
ドラマー、デイヴ・グロール(現Foo Fighters)作曲の「Marigold」もあらためて良い曲だと思いましたが、当時の裏話も面白かったな↓
http://ro69.jp/news/detail/89429
2枚目のディスクのリミックス音源は、このアルバムをプロデュースしたスティーヴ・アルビニ自ら手掛けたもので、ちょこっとだけ「In Utero」が若々しくなったという印象。
「Dumb」で印象的なストリングスがカットされていたり音が小さくなっていましたが、これはオリジナルのほうが断然良いです…。
デモ音源は、牧歌的な感じもする「All Apologies」が良かった!
未発表曲「Forgotten Tune」は、これからちゃんとした曲にする前段階のものですね。
それでも非常に恰好良く聴こえるのが「Nirvana」の凄いところだな。
↓「In Utero」20周年記念盤プロモーション映像
https://www.youtube.com/watch?v=s4tcsQJ4bQ0